ロビーで出会った〇藤サン
「どうも、〇藤です。
君、此処のこと、知りたいの?
え?僕とお話してみろって言われたの?
じゃあ、話そうか、うん。
此処は、どんな人でも大歓迎って場所。……うん、そんだけ。
え?それだけじゃわかんないって?
あー…うーん…ま、アダルトや違法なやつ以外なら、何でも大丈夫だよ。
ん?アダルトや違法なやつは何でダメなのかって?
院長が、そーゆーの嫌いだからじゃない?
ま、それじゃあ誰でも歓迎になってないんだけどね。院長は適当な人間だからね、そこはご愛嬌ってことで(笑)
んま、結局入院するかしないかはキミの自由だと思うからさ、気楽にいきなよ、気楽に。
あ、それとね。
僕の名前は……―藤だから。
じゃ、またどこかで。」
――とある日の廊下で
「あ、お久しぶり。…え、貴方誰かって?
僕だよ、XX藤だよXX藤。2日前くらいにロビーで会ったじゃん。……あれ、3週間前だっけ…?
………。
…ま、どっちも変わんないよね(笑)
あ、そだそだ、いきなり話し変わるんだけどね。
キミはさ、例えばだけど、自分は狂っていないし狂っていない世界の方が正常だ、狂ってるのは異常なんだって言い切れたりする?
もしかしたら狂っている世界の方が正常で、狂っていない自分が異常なのかもしれないとかって思わない? まさに正常と異常は紙一重だ〜とか、思っちゃったりしない?
あ、別に気にしないで?
何となく最近気になってるんだよ、うん。」
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